Corky's Dept To His Father( Mayo Thompson 1969)
決定的に重要な作品というのがある。あるような気がする。ぼくにとって、ということだけではない。しかし、人によって、重要な作品というのはちがうだろう、、、たしかに。でも、そういうことでもなく、やはり重要な作品がある気がする。たとえ、あなたがそう思わなくても、すべての人にとって、本当はこれは重要なんだよ、と言いたくなる作品だ。もし、そういう作品だけが作品だとしたら、タワーレコードは4畳半でいいだろう。ずいぶんすっきりして気分がいい。しかし、渋谷のタワーレコードはまさに、7階建てのタワーである。じゃ、その他の作品はゴミなのか。そうではない、、、はずだ。それは、重要の作品に至る為の道程というか捨て石なのか。そうでもない。吉本隆明に、25時という概念(というほどのものではないかもしれないが、、)がある。たしか、日常の細々したことと生活のためのことで24時間は終わってしまう、だから、本当の作品は25時間目に作るしかない、ということだった。それは、芸術は24時間という日常の時間を超えたところもあるという含意でもあったかもしれない。うまくいえないが、重要な作品は25時間目であるのかもしれない。それは、奇跡のかけらを含んでいる。奇跡に浸されている。あり得ない。それゆえに、いつまでも24時間の世界を刺激する。いくらコンビニだって、24時間しかやっていない。ふつうの作品は、金儲けと秩序の中から生み出されるのだから、そうそう奇跡などはない。25時の世界にどうやったらいけるのか、それは誰に分からない。分かっていれば、重要な作品をつくった人は常に作れるはずだ。でも、実際はそうではない。もしかすると、こういう考え方はつまらない考えかもしれない。でも、どうしてもそういう風に思えてしまう作品がある。
この「Corky's Dept To His Father」はそんな作品である。
また、「God Bless The Red Krayola And All Who Sail With It」という彼が所属するバンドTHE RED KRAYOLAの2ndも同様である。
この「Corky's Dept To His Father」はそんな作品である。
また、「God Bless The Red Krayola And All Who Sail With It」という彼が所属するバンドTHE RED KRAYOLAの2ndも同様である。
by isourou2
| 2011-06-03 01:48
| 音楽