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ポメラDM30の発売を記念して

このブログではキングジムのテキスト入力端末ポメラについて偏執的に感想を述べてきている。そして、ぼくがポメラに求めているのが、第一に目に優しいこと、次に乾電池駆動であることは画面が酸っぱくなるほど書いてきた。そして、ついに、その酸っぱさが熟成してワインになるように、または、べったら漬けになるかのように、DM30が6月に発売された。それを慶賀して書き始めている現在、大変残念ながら、入手していないどころか実機に触れてもいない。大型量販店を数軒まわったのだが、DM30を置いていないのだ。ヤマダ電機で店員に聞いたら「キングジムに催促はしているんですけどねぇ。真に受けてくれないみたいで」と悩ましい顔をした。ビジネスなんだから真に受けるも何もないはずだが渋っているみたいだ。DM200のサンプル機はあってもDM30はない。新宿のビックカメラでようやく遭遇したが、店員いわく、模型品です、とのこと。いや、電池が切れているだけにも見えたのだが、結局試し打ちが出来ず、実感をもってのレビューは無理な次第。ただ、DM30は今のところ評判があまり芳しくないようだ。DM200に比べて変換が賢くない、とか、残像が残るとか、入力の反映が遅れるとか、電池の持ちがたいして良くない、とか。しかし、DM100やDM200と比べるのはいかがなものか。それらの系列とはDM30は別であり、比べるならばDM20(か25)だろう。つまり、視認性よし、バックライトなし、折りたたみ式、乾電池駆動、の系列での比較でなければ意味がない。そして、それならば、大画面化し、ファイル文字数も増えているわけで充分の優位がある。ただし、高いのがネックだが、、、。そう高い。これは当分は手が出ない値段である。

そして、中古でDM200を買ってしまった。

定価の半額以下で新品同様である。ついに、DM20のキー反応が復活不能なレベルまで悪化して(反応しないキーをドライヤーで加熱して何度か復元させたりしていたのだが限界に達して)、やはりDM100では目が痛いので、DM10を使っていた。DM10は決して悪くない。壊れやすいポメラとして10年もっているだけでも感謝している。しかし、ついメルカリでDM200を見つけて反射的に購入してしまった。DM200は、バックライトあり、バッテリー駆動、とぼくからしたらストライクから外れた商品だった。DM30の発売で気分が揺れている時に、大きく外れたボールが急にど真ん中に見えてフルスイングしてしまった、、、打球は伸びたか伸びないか。ただ、兄がDM200を持っていたために、DM100に比べればバックライトは相当に暗くできて、また白黒反転もできることは分かっていたし、バッテリー駆動というのもモバイルバッテリーを増強すればどうにかなるという目算はあった。だから、タイトルに偽りがあるようだが、主にDM200の感想になる。まず、目の負担はどうなのか。これは、予想以上に大丈夫である。画面にアンチグレアのシートを貼り、白黒反転にして、光量は最低。これくらいならば、長時間操作しても目の負担感はそれほどではない。文字を暗くしているために視認性はDM20以下だが、そんなことよりも目が疲れないことが大切である。バッテリーはまだ一回も全部使い切ってないので、なんともいえない。ただ、ぼくの場合は電池の方がいいに決まっている。今も、バッテリー切れ表示が出ていて、モバイルバッテリーも空だから、時間との勝負で慌てて打ち込んでいるところである。
親指シフト入力はどうか。ちなみに、DM30は親指シフトが非搭載である。これもDM10系列だから仕方がないのだが、矛盾するようだが、このマイナーな特徴は継承してもらいたかったような気がする。特に、DM10系列と齟齬のある仕様ではないはずだ。
DM200の親指シフトはDM100よりも設定などが細かく出来るようになっており、より本気度の高いものだ。なので、意地でも習得しようと、ここ数日、うだるような暑さの中でひたすらスローペースでの入力を繰り返していた。そして、諦めかかっている。今は、ローマ字で入力しているが、なんと無意識に快適に打ち込めることか。親指シフトが同様な状態までになるにはやはり相当な時間がかかるだろう。また、親指シフトは打鍵数は少ないが、操作は複雑であり、ローマ字入力の単調な野蛮さが自分には合っているような気もする。例えていうならば、親指シフト入力はプログレであり、ローマ字入力はイナタいハードロックである。いや、親指シフトは優美なボサノバであり、ローマ字入力は肉体的なバリファンキである。ともかく、親指シフトを諦めかかっているわけだが、一応精進するつもりではあり、これはDM200の楽しみの1つである。あと、親指シフト入力は手の位置を変えないホームポジョンが大事であるらしいので、ダイヤモンドカーソル(ctlキー+α)でカーソルを動かせるようにバージョンアップしてほしいと思う。また、DM200の漢字変換が賢くなったというのは確かにそうだけど、今のところ、それほどの違いを感じてはいない。ぼくは、DM20でも、それほど苦痛ではなかった。あと、QRコードの変換文字数が増えて便利になっていたり、様々な改良がほどこされていて、現状として総合的にみたら、やはりポメラの最上機種であることは間違いない。思わずのフルスイングは、ホームランとはいかないものの充分に満足がいくものであった。

、、、いつの日にかDM30が手頃な価格になった時には、ぜひ使いたいという気持ちはある。そして、この路線はぜひとも継承していただきたいと切に思っている。フロントライト搭載の要望もあるが、それがバックライトよりもずっとましで便利なものであることは理解できるが、手元をクリップライトなどで明るくすればいいだけではないだろうか。フロントライトは光を反射させるガイド面が必要で、それによって読みにくくなる可能性もあるらしいし、特許とかの関係もあり値段が上がるだろう。そういうデメリットがあるならば必要ないと思う。DM20のような白黒液晶が入手しにくいならば、電子ペーパーの線でよりよい製品を開発していただきたい。あと、特徴を相殺するような機能は必要ないが、他の機種と差別化をはかるために、搭載しなかったりアップデートで改善しなかったりする機能があるのだとしたら(ちょっと疑っているのですが)、そういうケチくさいことはしない方がよい。ポメラという市場全体のことを考えて、そこから人が離れないように、それぞれの機種で最善のことをしてほしい。そして、次に出す機種は、この2系列のいいとこ取りのドリーム・ポメラはどうだろう? 例えば、電子ペーパー(遅延なし)、乾電池駆動(セイコーの電子辞書にあったような、充電池と乾電池の併用なら現実的ではないだろうか)、ストレート式(折りたたみ機構はキーボードの断線などによる故障の原因となってきた。そして、実際のところ、多くの折りたたみのポメラは折りたたむと使用できないために、ストレートのままで延命させるという不格好を強いられてきた)、フロントライトなし(ありのバージョンが5000円増しくらいであってもよし)、親指シフト搭載、QRコード、辞書機能、縦書き、白黒反転、画面は大きい方がよい、というところだろうか。ブルートゥースやWIFI機能はいらない。うーーん、夢である。
しかし、その前に、DM30を店頭に並べてくれ!!。


by isourou2 | 2018-07-03 23:43 | テキスト


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